秀吉

ロックンロール

2016-8-3 発売 / SRSB-005 / ¥2,500+税 / sirosiba record.

「僕たちに明日はない あるのは今この瞬間だけ」 秀吉待望のフルアルバムは、豪華ゲストミュージシャンを迎えて制作された超強力盤!

フルアルバムとしては約1年半ぶり、渾身の新作『ロックンロール』が遂に完成した。自主レーベルでの活動によって、ファンとの関係性の濃さを改めて感じ、今回はクラウドファンディングによるアルバム制作にチャレンジ。見事目標人数をクリアし(最終的には目標を大幅に上回る252%まで到達)、地元の群馬でレコーディングが行われた全10曲からは、一人と一人が共鳴し合って生まれた、バンドとファンの固い絆が確かに感じられる。

〈あるのはそう 今日 今 この瞬間だけ〉とストレートに感情を叩きつける「明日はない」で幕を開けると、ハードコアパンクな「叫び」、ヘヴィな「潮騒」と、序盤はこれまでになく攻撃的な作風に驚かされる。一方、中盤ではダブ/レゲエな「ヌル」や、ライブでの合唱が目に浮かぶ「はなればなれのそのあとで」などで幅の広さを提示。サイケデリックなサウンドが内省的な心象風景を浮かび上がらせる「メリーゴーランド」を経て、ラストの「まっくらやみの中で」に至るまで、エバーグリーンなメロディーとオルタナティヴなアレンジが高次元で融合した、まさに全曲シングル級のキラーチューンが並ぶ。

ゲストミュージシャンには元G-FREAK FACTORYの鴨居哲也と、LACCO TOWERの真一ジェットという地元の盟友がキーボードで参加し、ゲスの極み乙女。/indigo la Endのサポートを務めるえつこが全曲にコーラスで参加。また、『へそのお』や『むだい』といった過去の作品にも関わっているエンジニアを再び迎えての、エッジと温かみが同居した音像の素晴らしさも特筆すべきものがある。『ロックンロール』というタイトルそのままに、「今」だけを見つめて転がり続けるバンドの衝動が凝縮された傑作を、ぜひ堪能してもらいたい。

<文・金子厚武>

  • 1.明日はない
  • 2.叫び
  • 3.潮騒
  • 4.明けない夜
  • 5.ヌル
  • 6.ナイフ
  • 7.はなればなれのそのあとで
  • 8.ロックンロール
  • 9.メリーゴーランド
  • 10.まっくらやみの中で