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enie meenie2008-07-16 発売

Fantasy Of Life

2008-07-16 発売 / LACD-0142 / ¥2,530(税込)

enie meenie2008-07-16 発売

Fantasy Of Life

アルバムの冒頭で聴こえてくる、<Eeny meeny miny moe、Catch a tiger by the toe、If he hollers let him go~>というフレーズ。これは英語圏で“counting rhyme”と呼ばれるもので、日本語訳すれば<どれにしようかな/天の神様の言うとおり/ぶっとこいてぶっとこいて ぶっぶっぶっ!>っていう、誰もが幼い頃に遊んだ覚えがあるだろう、あの“えらび歌”のことだ。enie meenie(エニ・ミニー)というバンド名はここに由来しているのだけれど、無垢なボーイズたちが、無邪気に楽器持ってはしゃいでいるような彼らのギター・ポップには当初から“童心”みたいなものを感じさせるところがあって、その意味ではぴったりのネーミングなんじゃないだろうか。まぁ、当のメンバーはピュアでもなんでもなくて、この間もギターのMurofushiなんてほんとバカで、アイツったら……以下自粛……。

というわけで、先のゴールデン・ウィークを丸ごとレコーディングに費やしたエニ・ミニーが、ついに新しいアルバム、その名も『Fantasy Of Life』を完成させた。前作『stars』からは約1年3ヵ月ぶりとなる、2枚目のフル・アルバムだ。ワクワクしながらプレイ・ボタンを押すと、まず前述のえらび歌が流れ、そこから一気呵成にタイトル・トラック「Fantasy Of Life」に突入する(おぉ、イイじゃん!)。ざっくりアルバムを概観してみると、ピアノの存在感が増したことによって楽曲はいちだんと輝度を増し、より躍動的になった。これはきっと、Ben Folds Fiveやピアノ・エモが好きなリスナーにも届くことだろう。「Different Nights」、「Parting Song」など、これまでになく落ち着いたミディアムなアコースティック・ソングも秀逸。エニ・ミニーのすべての楽曲を手掛けるOchii(Vo&G)は、このところ60~70’sロックにハマっているそうで、実際THE BEATLESの「REAL LOVE」をカヴァーしてたりもするとおり(グッチョイス!)、それらスタンダード・ロックの影響は色濃く感じられる。ゆえに音楽的な深化を強く印象づけるし、その一方で、これまでと同質の“童心”はやっぱり彼らの音楽の真ん中にあって、聴いていて思わず笑みがこぼれてしまうような、とてもハッピーなアルバムに仕上がっている。

ふり返ってみると、05年1月のデビュー作『cartain call』は、USインディ・ロックの影響をダイレクトに反映させた、いい意味での“B級ギター・ポップ感”が強みだった。瑞々しくも、どこか夢想的な世界が広がっていた。きっと、スタジオに集まって「せ~の!」で音を鳴らしさえすれば、そこは彼らにとってファンタジーたり得た幸せな時間だったのだろう。しかし、そのファンタジーというのは、時間と空間どちらにおいても限定的で、そのことを知ってか知らずか、以降のエニ・ミニーはよりリアルな、より大きなファンタジーを求めて自らのコロニーを飛び出していく。その結果、前作『stars』は音楽的成熟を感じさせるものとなり、バンドとしての青年期に足を踏み入れることになったが、『stars』の描くファンタジーは、学校や会社といった束縛から遠く離れるための現実逃避的な色合いも強かった(大学生だったメンバーが社会人になったという実際的な背景も絡んでいるかもしれない)。しかし、今作は、そこからも力強い一歩を踏み出している。

<僕にも奇跡は起こるのか?/僕の物語はどこへ行き、どんな風に終わるのか?/今は見えないけれど、もちろん僕は人生の気ままな想像を信じるつもりだ/ 乾杯をしよう! ビールを飲もう!>(Fantasy Of Life/和訳)

アルバムのタイトル・トラックは、そのラストでこんなふうに告げる。そう、彼らはもう、不確かな人生に幻滅することも、その不安から顔を背けることもし ない。叶わない祈りの切なさや繰り返す日々の徒労を感じさせたりもするけれど、そのすべてにおいて“生の喜び”が勝っているのだ。このアルバムが発する 根源的なキラキラ感は、そこに起因しているのだろう。まったく、ずいぶんとタフになったなあ、エニ・ミニーも。いや、でも実際の彼らはタフでもなんでも なくて、むしろしっかりしてくれよと思うくらいで、この間もべースのNaganumaなんてさ……以下メンバーの意向により割愛……。

  • 1. Fantasy Of Life
  • 2. Short Drama
  • 3. Play The Hero
  • 4. I May
  • 5. Different Nights
  • 6. Melina
  • 7. Too Late Phone Call
  • 8. Real Love
  • 9. Flight To There
  • 10. Parting Song
  • 11. Sleep

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