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creamstock2006-11-22 発売

And me (初回盤)

2006-11-22 発売 / LACD-0093G / ¥1,980(税込)

creamstock2006-11-22 発売

And me (初回盤)

甘辛くて曇り輝く美旋律にますます拍車がかかっている。クリームストックが約1年ぶりになる2ndミニ・アルバム『And me』を完成させた。今作は新曲5曲+カヴァー3曲(初回限定盤のみ収録)の全8曲入りの内容だ。まず新曲の方は、メロディアスな色合いをグッと深めた曲調が揃っている。それにより、バンドのギャップ感はさらに広がったと言えるだろう。もともとメロコア・バンドから始まった彼らの音楽性は、拭い去ることができないパンクの血が流れている。それを根底にメロディ重視路線へと歩を進め、作品毎にその割合を高めていった。つい先日(9月12日)行われたアンチェインのレコ発ライヴ時に木庭(Vo/B)と立ち話をしたときにも「やっぱり、メロディですね」と単刀直入に今作を語っていた。こだわるところはソコなのだ。彼らの旋律カラーは、例えるならば曇天だ。グレーである。晴れでもなければ雨も降らない。だけど曇った日は汗もかかないし、びしょ濡れになる心配もない。とても快適だったりする。今作はその中間色を突き詰めることで、彼らが持っている両極端な要素を浮き彫りにしている。湿り気を帯びた切なさが増せば増すほど、どこまでも朗らかな光が強く差し込んでいる。「ただ切ないと思われるよりも、切ないんだけど、明日頑張ろうと思ってもらえたら嬉しいですね」と、木庭は前回の取材で言っていた。ビター&スウィートな感情の狭間を突くことで聴き手と伴走する。その絶大なる親近感こそ、クリーム流サウンドの魅力だ。ライヴは特にそれが顕著に表れている。今年4月26日に新宿ロフトにて、前作1stアルバム『GREEDY』のツアーファイナル(対バンはキュビズモ・グラフィコ・ファイブ、アスパラガス)が行われた。会場は満員御礼でその混雑ぶりに驚かされた。キュビズモ、アスパラガスの好演で体が温まった観客に熱狂的に受け入れられたクリームストックのライヴは、いままでで最高のステージングだった。念を押すために言っておくと、彼らの音源とライヴはもっともギャップが激しい。いや、自ら激しくしているのだろう。MCを含めファニーなキャラクター性を前面に出すようになってきた。曲間の余興の一つとして、ドラム・ビートをバックに、マイクを握りしめた木庭が「カラアゲ1個で飯3倍!」と調子良くラップ(?)をかます。昔はこんなことをするバンドではなかった。キャラ丸出し、パンク・ロック丸出し、それはいい意味で音源のスタイリッシュ さを裏切る親密さで観客のハートを鷲掴みにする。ボサノヴァ風味のオシャレ・メロディを奏でながら、鼻息の荒いパンク・ロックをやってのける。この愛すべきギャップがたまらない。  では、ここからは3曲のカヴァーについて解説しておく。6曲目「CARNIVAL」は、曲名だけでピンと来る人も多いかもしれない。スウェディッシュ・ポップを全国区レベルへと押し上げた、カーディガンズの2ndアルバム『LIFE』(95年)収録の冒頭を飾る超有名曲だ。僕も数年ぶりに引っ張り出して聴いてみたが、アンニュイでキュートなニーナ嬢の歌声、ドリーミーな鍵盤の音色は今聴いても全く色褪せていない。彼らも鍵盤を導入し、細部のニュアンスまで再現した見事なハマりっぷりで思わず笑ってしまった。原曲の空気感を無理なく自分たちのものにしている。特に木庭の肩の力が抜けた自然体な歌い方は、ニーナ嬢に勝るとも劣らない“いい雰囲気”で迫ってくるのだ。男性/女性ヴォーカルの相違だけでも聴き心地に違和感が生じそうだが、それを感じさせない素晴らしさ。7曲目「are you?」は、セックス・ピストルズ解散後にスティーヴ・ジョーンズ(G)とポール・クック(Dr)が結成したザ・プロフェッショナルズの楽曲をセレクトしている。現在は輸入盤で、彼らが残した唯一のアルバム『I DIDN’T SEE IT COMING』(81年)がボーナス・トラック8曲入りでリリースされており、そこで原曲(「Mods,Skins,Punks」)を聴くことができる。ポップなロックンロールを展開していたザ・プロフェッショナルズの作風の中でも、とりわけキャッチーな楽曲と言えるだろう。特にサビの歌メロはシンガロング必至の高揚感がある。ここでも彼らは鍵盤を用い、原曲の良さに逆らわず、木庭の雑味のない歌声が爽快に響き渡っている。是非ともライヴでプレイしてほしい1曲だ。8曲目「BABY,I LOVE YOU WAY」は、ピーター・フランプトンのアルバム『FRAMPTON』(75年)収録曲で、彼らはレゲエ・グループのビッグ・マウンテンのカヴァー(アルバム『UNITY』:94年)を参考にしたそうだ。木庭はレゲエも好んで聴くし、Bマウンテン・バージョンの方がポピュラーな認知度が獲得しているからより身近だったのだろう。彼らはかなりパンク風なアレンジを効かせ、BマウンテンやPフランプトンとはまた違う味わい深さを披露している。前作でもビージーズの好カヴァー「HOW DEEP IS YOUR LOVE」を収録していたが、残念ながらライヴではプレイされていない。これを機にカヴァー曲をライヴで解禁してほしい。盛り上がること間違いなしだから。(荒金良介)

  • [CD1/本編]
  • 1. see the music
  • 2. and me
  • 3. treasure
  • 4. jam mania
  • 5. already run?
  • [CD2/COVER]
  • 1. CARNIVAL / THE CARDIGANS
  • 2. are you? / THE PROFESSIONALS
  • 3. BABY I LOVE YOUR WAY / PETER FRAMPTON

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